新型コロナウイルス感染拡大のあおりを受け、県内市町村で会場開催の可否が分かれた成人式。式典の中止が決まった新成人からは「一生に一度なのに」「正直、ショック」と悲痛な声が上がる一方、オンラインでも思い出の一ページを刻もうと前を向く声が相次いだ。予定通り出席できる若者からは感謝の声が聞かれ、晴れの日直前に揺れ動いた自治体の判断に、複雑な思いが交錯した。
「半年前から準備していた。頭の中が真っ白」。式典中止が決まった秦野市の実行委員長で大学2年の半沢優希さんは、率直な思いを吐露。時間短縮や感染防止策をメンバーで話し合い「延期」を市に提案したがオンライン開催となり、「状況が落ち着けば、年内に集まれる機会をつくりたい」と収束を願った。
オンラインで「つながれる」
新成人、がっかり… 晴れ舞台遠く「一生に一度なのに」
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成人式に向けて前撮りを行う新成人の男性(右奥)と家族=昨年11月、川崎市川崎区(三陽フォトスタジオ提供) [写真番号:469757]