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刻む2020(10) 記者の視点=石橋学編集委員
ヘイト活動と差別根絶条例 「痛み」胸に責務果たす

社会 | 神奈川新聞 | 2020年12月24日(木) 09:30

幼い娘の手を引く父とベビーカーを押す母。在日コリアンの家族に私は声が掛けられなかった=20日、JR川崎駅東口

 隣のテーブルから聞こえてきた母子の会話に私は胸を締め付けられる思いがしていた。日曜日の正午すぎ、JR川崎駅前のコーヒーショップ。退屈そうにむずかる幼い娘に母は優しく声を掛けた。

 「もうすぐアッパが来るから、おとなしく待っててね」

 「アッパ」とは韓国・朝鮮語で「お父さん」。ほどなく父親が現れ、女の子が「アッパ~」とその腕にすがりつく。私はたまたま居合わせた在日コリアンの家族に話し掛けたい衝動に駆られた。だが、迷っているうちに3人は席を立ち、手をつないだ父子とベビーカーを押す母の後ろ姿は雑踏に消えていった。私は、ごくありふれた家族の様子を見送りながら、とてもではないが声など掛けられなかった、という思いに打ちのめされていた。

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