
東日本大震災の教訓を生かし、津波避難対策を強化する「津波災害警戒区域」の指定地域に、藤沢市と大磯、二宮両町が加わる見通しとなった。県は本年度中の指定を目指しており、各市町は指定後、ハザードマップの改定などを進める。
警戒区域の指定は、沿岸部のイメージ低下への懸念などから全国的に遅れているが、東京湾沿岸も含め計15市町が対象の県内では、これで相模湾沿いの6市町に区域が拡大する。
県は2019年3月、各市町の意向を踏まえ段階的に警戒区域を指定する方針を策定。これを基にモデル地域として同12月、小田原市と真鶴、湯河原両町に指定した。藤沢など3市町はこれに続く指定エリアとなる見込みだ。
【下表:県内の津波災害警戒区域の指定状況】
津波警戒区域に藤沢・大磯・二宮追加ヘ 避難対策を強化
海水浴客らに避難を呼び掛ける「津波フラッグ」の実演が行われた大磯町の津波避難タワー=2020年8月 [写真番号:452042]
県内沿岸15市町の津波災害警戒区域の指定状況 [写真番号:452055]
海抜の高い公園が避難場所となっている二宮町の沿岸部=2020年12月 [写真番号:452053]
東日本大震災後、藤沢市の県立湘南海岸公園に整備された県内初の津波避難タワー=2012年7月 [写真番号:452054]