年末年始を控え、新型コロナウイルスの感染拡大でアルバイトに従事できないなど、苦境に陥る学生を支援するイベント「食糧支援かわさき+学生エール」が19日、川崎市中原区のエポックなかはらで行われた。約180人の学生に、企業などの支援で集まったおよそ1週間分の食料などが提供された。
市社会福祉協議会や市内の福祉団体などが協力して初めて開催した。同社協は7月からコロナ禍で困窮する人たちの相談支援を展開。これまでに約270食分の食料支援を行った。今回は特に、アルバイト機会の減少で打撃を受ける学生を支援しようと、イベントを企画した。
この日は、事前に申し込みをした学生に対し、カップ麺など1週間分の食料が入ったバッグや、トイレットペーパー、マスクといった生活必需品を手渡した。また、会場では福祉施設でのアルバイト情報を紹介するコーナーも設けられた。
岡山県出身で、川崎で1人暮らしをする大学4年の女子学生(22)は「コロナの影響でアルバイト先のシフトが削られ収入が厳しいので、とてもありがたい。今年は感染が怖いので年末は帰省せずに家にいるようにする」と話した。