食品ロスを減らそうと企業などで余った食品を無償で配布するイベント「フードパントリー」が19日、ひらつか市民活動センター(平塚市見附町)で行われる。生活困窮者やひとり親世帯の支援をするNPO法人「フードバンクひらつか」の主催。
市内外の企業約10社が賞味期限が迫ったり、売れ残ったりして廃棄予定だった食品を有効活用してもらおうとフードバンクに寄付。パントリーではパンや菓子類、飲料品などを詰めた約200袋を用意し、来場者に手渡す。
フードバンクは日頃、生活困窮世帯に食品を配っているが、今回のパントリーは全来場者が対象。会場に気軽に足を運んでもらい、ヒアリングなどから支援を必要としている困窮世帯を新たに掘り起こすのも狙いの一つだ。
厚生労働省の2018年調査では中間的な所得の半分に満たない家庭で暮らす「子どもの貧困率」は13.5%。フードバンクひらつかの久松周史副理事長は「平塚にも2千人以上の貧困状態の小中学生がいる計算。自らを貧困と感じていない世帯も多く、支援の手をさらに広げていきたい」と説明する。
食品配布は午前11時から。エコバッグなどを持参してもらい、先着順でなくなり次第、終了とする。
食品を無償配布、ロスも削減 平塚で19日フードパントリー
新型コロナの影響で困窮する世帯に米を配るフードバンクひらつかのスタッフ=6月、平塚市内 [写真番号:448201]