
ベトナム戦争の戦場に輸送される米軍の戦車を市民が体を張って止めた1972年の反戦運動を描くドキュメンタリー映画「戦車闘争」が12日から、県内などで上映される。
闘争に加わった当事者や目の当たりにした地元住民、警備に従事した県警機動隊員らの人間模様をあるがままに描いている。
製作した映画プロデューサー小池和洋さん(46)=相模原市緑区=は「おかしいと思うことに声を上げる大切さを伝えたい」と話している。
かつて市民と機動隊がにらみあった相模原市中央区の米陸軍相模総合補給廠(しょう)前の西門地区を歩きながら、小池さんは言う。
「名もなき人々が怒りの声を上げて始まった闘争だった。その人間ドラマを生き生きと描きたかった」
闘争を多面的に
普通の人々が戦車止めた 48年前の反戦運動、記録映画に
映画「戦車闘争」のプロデューサーを務めた小池和洋さん=相模原市中央区の米陸軍相模総合補給廠西門前 [写真番号:441935]
相模総合補給廠前で戦車の輸送阻止のため座り込む人たちと機動隊員ら=1972年11月、神奈川新聞報道写真アーカイブズから [写真番号:441936]