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ダウン症の「画家」伊藤美憂さん
【ひとすじ】独創的世界観 「見た人を温かな気持ちに」

社会 | 神奈川新聞 | 2020年12月4日(金) 09:30

制作中の絵画を背に、自身の絵を提供した詩集「弱いはつよい」を手にする伊藤美憂さん=秦野市

 ダウン症の伊藤美憂(みゆう)さん(21)=秦野市平沢=にとって、絵を描くことが心の支えだ。厳しくも温かい家族の中で育ち、独創的な世界観を培った。創作意欲は旺盛で、その可能性は無限に広がっている。

 10月半ば、市内の絵画サークル「クレイジーパンプキン」で、カンバスに向かう伊藤さんの姿があった。光の差し込む中をオレンジのカメ、赤や緑のカラフルな魚たちが遊泳する。景色は雄大に、カメや魚の彩色は緻密に。

 「根気よく丁寧に、細部まで粘りに粘って彩色し、彼女にしかない世界を生み出す」。サークルを主宰する久保寺こずえさん(62)は伊藤さんの絵画をそう評する。

 
 

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