北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=の弟拓也さん(52)が27日、川崎市川崎区の市立京町中学校で講演した。全校生徒約240人に「姉と日本で抱き合える日が来るまで絶対に諦めない」と訴え、拉致問題の早期解決に向け「自分事として捉えてほしい」と呼び掛けた。
拓也さんは、めぐみさんについて「ヒマワリのようにいつも明るくて元気だった」と振り返り、「あの日から食卓が暗くなった。43年間、帰ってこないまま」と吐露。めぐみさんが拉致された当時と同年代の生徒たちに向け、「もし自分や友達だったらどうしよう、と想像してほしい。拉致は現在進行形の問題。家でも話し合ってもらいたい」と語った。