世の男性たちが抱きがちな「生きづらさ」をもたらす社会問題と、私たちはどう向き合うべきか。「男性学」を研究する大正大学の田中俊之准教授(45)に男女の記者がそれぞれの視点から聞いた。
知識を補って

蓮見 女性の視点から男性学を見たとき、すごく心強いという印象を持ちます。菅義偉首相の所信表明演説では男性の育児参加について言及しました。その一方で、現状ではまだ働きにくさがあると思います。
田中 男性はフルタイムで働くだけじゃなく、休みを取らない。育児休業に限らず、有給休暇もあまり取得しない。だから男性の育休取得を義務化しよう、という議論が厚生労働省などで進んでいる。