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中村敦夫さんが朗読劇「線量計が鳴る」 原発独白7日横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2020年11月5日(木) 11:30

国の原発政策を批判し、「震災を風化させない」と語る中村敦夫さん=東京都内

 俳優中村敦夫(80)さんの朗読劇「線量計が鳴る」が7日、横浜市栄区の区民文化センターで開かれる。東京電力福島第1原子力発電所で働き、事故で全てを失う元原発配管技師の半生を描いた作品。戦中戦後を疎開先の福島で過ごした中村さんが、方言を交えながら原発被害の実像に迫る。

 東日本大震災による原発事故から2カ月後の2011年5月。福島県いわき市でがれきの山を目の当たりにした中村さんは、「事実を知っただけで何もしないのは、責任を放棄したことと同じ」と舞台で表現することを決意。仮設住宅のお年寄りや仕事を失った畜産農家などの声を集め、約3年掛けて朗読劇を仕上げた。16年11月の初公演から間もなく100回目を迎える。

 作品は、双葉町で生まれ育った原発配管技師の男性が原発の問題点や被爆の危険性などを独白する内容。「他人も自分もだまくらかして」と原発事故隠蔽(いんぺい)の不正を告発する場面もあり、「事故の責任を曖昧(あいまい)にして、記憶の風化が進んでいくことへの怒り」(中村さん)を込めた。

 震災から間もなく10年。政府主催の追悼式は来年で打ち切られる方針が示されているが、ジャーナリストでもある中村さんの目には「原発事故の後始末はほとんど進んでいない」と映る。「論点外しと詭弁(きべん)の連続で不都合を隠す政権」に不信が高まる一方、当時を知らない若者も増え「経験者の声を次代に伝えていきたい」との思いを強くする。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で11公演が延期となり、8カ月ぶりの舞台。午後2時から。一般は前売り2千円、当日2300円。学生500円。中学生以下は無料。全席自由。問い合わせは、クロスポイント電話03(3586)5020(月~金曜、午前11時~19時)。

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