災害に備えて地元の防災士で連携する「かまくら防災士ネット」が26日、発足した。鎌倉市内で開いた初会合には防災士資格を持つ約10人が参加し、「顔の見える関係を地域防災に生かしたい」と思いを語り合った。
初会合では「コロナ禍で人の縁が途切れがちな中、要支援者の避難など近所でどう支え合うか」「ペットを連れての避難について、他自治体の事例も学び、意見を行政に伝えたい」などと、地域防災の課題が挙がった。医師の長谷川太郎さん(51)は「地域の特色に合わせた防災訓練を考えたい」と話した。
今後は定期的に会合を開き、災害時の避難体制の研究などにも取り組む。代表で医師の酒井太郎さん(51)は「ここで学んだことを各地域の防災に生かし、行政に声を届けて防災の輪を広げたい」と話す。問い合わせは、事務局電話0467(23)0015。