1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 菅政権は「多様性軽視の姿勢」 上智大・三浦まり教授

#metoo #youtoo 菅政治考
菅政権は「多様性軽視の姿勢」 上智大・三浦まり教授

社会 | 神奈川新聞 | 2020年10月22日(木) 10:30

上智大・三浦教授

 「女性が輝く社会」を掲げた安倍政権の継承をうたい政権を引き継いだ菅首相。だが、新内閣の女性閣僚は20人中2人と「女性活躍」とは程遠い船出となった。新政権は女性政策にどの程度本気で取り組むのか。政治学とジェンダー問題に詳しい三浦まり・上智大教授に聞いた。

 ─就任から1カ月余り。「女性活躍」政策について菅政権をどう評価しますか。

 「所信表明演説もしていないので、どういう方向で政策を進めようとしているのか非常に不明瞭です。ビジョンや看板が見えてこない。オープンな場での記者会見を減らし十分な説明責任を果たさない姿勢が政権の特色だと思っています」

 「安倍政権の場合、経済を浮揚させることによって支持を固めて改憲につなげる、とのビジョンがあり、『3本の矢』の成長戦略の目玉として女性活躍を打ち出しました。号令を掛けることによって、社会が変化するという看板効果があったわけです。ただ、2020年までに指導的地位における女性の割合を3割にする目標があっさり見送られるなど、政策的な後押しは不十分でした。それでも、前政権と比べ菅政権は『女性活躍』の掛け声が後退している印象があります」

 ─菅首相は総裁選で不妊治療の保険適用拡大を公約にしました。

 「菅さんは官房長官時代から少子化対策に熱心でした。彼の女性政策の中心は、いかに産みやすい環境を整えるか、という点にあります。(5年前、出演したテレビ番組で)人気俳優が結婚した感想を問われて『ママさんたちが一緒に子どもを産みたいという形で国家に貢献してくれればいい』と発言して批判されました。子どもを産むことが国に対する貢献と捉え、貢献する女性に国として手を差し伸べるのは当然という発想が透けて見えます。個人の尊厳よりも国力が重要、という考えです」

 「もちろん不妊治療で苦しんでいる人もいるので、保険適用が広がることは重要なことです。他方、女性に対する結婚や出産の圧力が強まるのではと懸念します。現実にさまざまな家族の形態があるという視点も抜け落ちています」

 「そもそも教育費用が高いから希望する人数の子どもを持てないなど、少子化の大きな要因として将来不安がある。産むことがゴールではなく、子どもが育つまでの長いスパンで支援をしていかないと少子化は改善されません。子育てしながら働きやすい環境を整えることにも注力すべきです」

 ─菅政権は目指す社会像として「自助・共助・公助」を掲げています。

この記事は有料会員限定です。

月額980円で有料記事読み放題/100円で24時間読み放題のコースも。詳しくはこちら

菅義偉(政治家)に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング