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「ナラ枯れ」急拡大、被害10倍 座間や大和の緑地公園

社会 | 神奈川新聞 | 2020年10月9日(金) 11:30

ナラ枯れが進み上部の葉が枯れている観察林=座間市の座間谷戸山公園

 3年前、県内で初めて確認された害虫による伝染病「ナラ枯れ」が急拡大している。座間や大和の緑地公園では2019年度に比べて、被害木が約10倍に急増。県などは情報提供を呼び掛け、警戒を強めている。

 県立座間谷戸山公園(座間市入谷東1丁目)は里山の景観を残す広さ約30ヘクタールの自然生態観察公園。19年度に確認されたナラ枯れは24本だったが、本年度は10月初め時点で260本と一気に増えた。

 散策者が多いクヌギ・コナラ観察林では、根元に「フラス」と呼ばれる木くずの粉が目立ち、葉が赤褐色に変色した樹木が散見される。散策者からの問い合わせもあり、職員がナラ枯れを示す札を幹に掲示している。

ナラ枯れ判定の決め手になる、根元で粉のように見られる大量のフラス=大和市の「深見歴史の森」

 同園は「早期に発見し、(被害木を伐倒後、薬剤をいぶして幹などに浸透させる)伐倒薫蒸や薬剤注入で対応しているが、被害を抑え込むのは難しいだろう」と説明。1993年の開園以来、初めて直面する集団枯死になるおそれがある。

 隣接する大和市でも被害が拡大。市によると、2018年度は2カ所14本、19年度は3カ所14本で推移したが、本年度(今月6日現在)は8カ所269本に急増した。なかでも最大規模の泉の森(大和市上草柳)では6本から135本に達した。

 ナラ枯れした木は、紅葉シーズン前のこの時期に葉が既に枯れている。景観上の異常を発見しやすくなるため、県は情報提供を改めて呼び掛けている。

 県水源環境保全課は「10月末に集計する予定の20年度の被害本数は、各地の報告から19年度(1844本)を大幅に上回りそうだ。箇所も当初の箱根山地や三浦半島などから、都市部の緑地や公園に広がっている」と警戒している。

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