大学進学希望者が大学の担当者や現役学生から直接アドバイスを受けられる参加型相談会「大学進学フェスタ」が27日、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開かれた。高校生や保護者ら約4千人が来場。新型コロナウイルスの感染拡大で情報収集が制限される中、進学に関する詳細な最新情報に触れた。
首都圏を中心に117の大学が出展。来場者は各大学の担当者に直接相談し、現役学生から具体的な学習方法の助言を受けた。
コロナ禍の影響で、各大学のオープンキャンパスや説明会は中止やウェブ開催が相次いでいる。実行委員会の責任者、井川隆成さんは「高校生や保護者はインターネットで情報を入手しているが、よりきめ細かな情報が得られ、実際に受験したい大学を見極められる機会として対面による相談の場が求められている」と指摘。大学入試改革の初年度となっており、基礎知識を学ぶ講演も好評だった。
来場した横浜市鶴見区の高校3年の男子生徒(18)は「ネットだけでは分からない細かな点が聞け、参考になった」と話していた。
神奈川新聞社と東進衛星予備校の主催で12回目。コロナ対策として、来場数を減らし、事前予約制として開催した。