1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 3密避け、需要増える自転車 相次ぐ重大事故

3密避け、需要増える自転車 相次ぐ重大事故

社会 | 神奈川新聞 | 2020年9月26日(土) 11:21

新型コロナウイルス流行下で需要が伸びる自転車。重大事故のリスクもあり、運転には細心の注意が必要だ=横浜市西区のワイズロード横浜店

 自転車が関係する重大事故が県内で相次いでいる。手軽で幅広い世代が利用するが、県警の分析では自転車絡みの人身事故の約7割で自転車側に何らかの法令違反があった。レース仕様の自転車に乗る人も増え、事故で歩行者らを死傷させる加害の側面も浮かぶ。県警は「道交法上は軽車両で原則、車道の左側通行。事故の加害者になり得る意識を持って、交通ルールを順守してほしい」としている。

 県警によると、自転車が関係する事故は昨年、5433件発生し、13人が亡くなった。うち約7割に当たる3824件で自転車側に一時不停止や右側通行、信号無視などの違反があった。自転車側が過失の最も重い第1当事者とされたケースが1025件に上った。

 今年も8月末現在で、約3千件発生し、8人が犠牲になった。7月には小田原市で、男子高校生が運転するロードバイクが横断中の高齢女性に衝突。女性は頭の骨を折る重傷を負った。

 スポーツ用自転車を専門に扱う「ワイズロード横浜店」(横浜市西区)によると、ロードバイクは健康増進やデザイン性に加え、自転車競技を扱った人気漫画「弱虫ペダル」の影響などで、若者を中心に人気。ただ、店長(43)は「スピードが出やすいので運転には細心の注意が必要」と話す。

 7月末には横浜市鶴見区で自転車同士が衝突。県警によると、赤信号を見落としたとみられるロードバイクが電動アシスト自転車に衝突し、ロードバイクの30代男性が頭部に重傷、電動アシスト自転車の40代女性も軽傷を負った。8月にも同市磯子区で、一方通行を逆走して坂道を下っていた2人乗りの自転車が転倒し、中学の女子生徒が頭の骨を折った。県警によると、両事故の当事者はヘルメットを着用していなかった。

 県警が2015~19年に自転車事故で亡くなった人の負傷部位を分析したところ、約7割が頭部に集中。また、道交法は13歳未満の子どもが自転車に乗る場合、ヘルメットを着用させる努力義務を保護者に課している。県警はヘルメットで頭部を保護するよう呼び掛けているが、浸透していないのが実情だ。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、公共交通機関などの3密を避けようと自転車の需要は増加している。ワイズロード横浜店によると、5月下旬の緊急事態宣言解除後に通勤・通学やレジャー、宅配の足など、幅広い用途で購入者が増え、夏場の売り上げは春先のおよそ1・5倍になった。

 県内の自転車専用通行帯は現状85区間の計約65キロにとどまる。山田店長は自転車が安心して通行できる環境整備を訴えつつ、「自転車性能の向上で事故のリスクも大きくなっている。ヘルメットで身を守り、周囲の交通状況に気を配って、快適なサイクリングライフを送ってほしい」と願う。

自転車に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング