川崎市は、昨秋の台風19号で氾濫が起きた河川のライブ映像と水位データを市のホームページ(HP)で公開し始めた。7地点にカメラと水位計を新設。本格的な台風シーズンを控え、避難など市民の状況判断に生かしてもらうのが目的。
新たに公開しているのは河港水門(同市川崎区港町)、平瀬川下流部(同市高津区)、三沢川下流部(同市多摩区)の三つの地域。
市はこれまで約30地点のライブ映像や水位をそれぞれ公開してきたが、浸水被害の起きた7地点にはカメラと水位計が設置されていなかった。
台風19号襲来後、市民から「なぜリアルタイムの情報を教えてくれなかったのか」といった意見が寄せられたといい、被災地での説明会や検証委員会での意見も踏まえ、7地点にも置くことを決めた。
市河川課の担当者は「今後は起きていることを定点観測するとともに、市民にも公開して避難に役立ててもらいたい」と話している。HPの「建設緑政局水位情報」から閲覧できる。