
全国から防災関係の団体や専門家が横浜に集った「ぼうさいこくたい2023」では、県内各地の活動団体などが、これまで培ってきた災害対応の知見を発信した。展示や実演、発表などに工夫を凝らし、多様な視点から「神奈川の防災力」をアピールした。
「過去と同じような起こり方をすれば」と前置きした上で、国立極地研究所の神沼克伊(かつただ)名誉教授=平塚市=は強調した。「私も皆さんも、生きているうちに関東地震が起こることはないでしょう」
18日、横浜市港南区のNPO法人「都市防災研究会」が企画した講演会。テーマの中心となった関東地震とは、相模トラフで繰り返すマグニチュード(M)8級の巨大地震のことだ。
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県内の団体、多様に「防災力」アピール ぼうさいこくたい
自ら考案した「抗震力」の大切さを訴える神沼名誉教授=18日、横浜国立大 [写真番号:1188926]
地震発生時に自主防災組織が取るべき行動について発表したQQ防災クラブのワークショップ=18日、横浜国立大 [写真番号:1188927]
小型の太陽光発電パネルなどを活用し「電気の自助」を訴えたブース=18日、横浜国立大 [写真番号:1188928]
地震動体験装置「地震ザブトン」で、震度7の揺れを体験する参加者=18日、横浜国立大 [写真番号:1188929]