
横浜地検の大谷晃大検事正(59)が7日、着任会見を開き、「事件の適切、適正な処理を通じて県民の皆さんが安心して暮らせるよう、最大限努力していきたい」と抱負を述べた。就任は5日付。
大谷検事正は「強く、常にフェアで、いかなるときにも毅然(きぜん)とした検察」を目指すべき姿として掲げ、「横浜地検がそうあるよう、尽力していきたい」と意欲を示した。
司法取引を認める改正刑事訴訟法が成立したことには、「いろいろな懸念を払拭(ふっしょく)しつつ、いかに有効に活用していくかを考えないといけない」と強調。7月に相模原市の障害者施設で起きた殺傷事件については「大変痛ましい事件。真摯(しんし)に向き合い、適切に対応するに尽きる」と述べた。
大谷検事正は兵庫県出身で1984年任官。和歌山地検で4人が死亡した毒物カレー事件の捜査に携わるなどし、最高検公判部副部長などを歴任した。前任は京都地検検事正。