
日本の船会社が戦前に作成した春の花にちなんだ絵はがきが、横浜市中区の横浜港大さん橋国際客船ターミナルで展示されている。入場無料。
絵はがきは、外国の有力会社に競争を挑んだ日本の船会社が顧客へのサービスのために配った。収集家の笠原喜保さん(70)=川崎市宮前区=が3千枚近くのコレクションから41枚を厳選した。
梅やサクラをはじめ、ショウブなど色鮮やかな花々が大胆な構図で描かれており、金や銀を配色したものや、浮き彫りにするエンボス加工が施されているものもある。
笠原さんは「同じ船でも季節に応じて多彩な種類を用意しており、日本らしい配慮とおもてなしが込められている」と説明している。
問い合わせは、大さん橋総合案内電話045(211)2304。