
道路の破損情報を市民らに撮影、通報してもらうスマートフォン(スマホ)のアプリケーション「パッ!撮るん。」の無料提供を相模原市が始めてから、約2年間で計1025件の通報が寄せられた。破損状況を寄せられる写真ですぐに把握できるため、市は迅速な補修につなげている。
8日の市議会建設委員会で後田博美氏(公明党)の質問に市道路部が明らかにした。
同部によると、2016年度(2月末時点)は、アプリを使った道路関係の通報は417件。内訳は舗装路面の穴128件、カーブミラーの不具合36件、側溝の破損34件だった。道路の穴埋めやカーブミラーの補修は当日または翌日に対応しているという。所管外の通報は公園や国道16号などに関する内容で、それぞれ担当部署に連絡している。
アプリを使って現場写真を撮り、スマホの衛星利用測位システム(GPS)機能で場所を知らせることができる仕組み。同市中央区のIT企業アーバングラフィックと共同で開発し、15年1月から運用を開始した。市役所や土木事務所が閉まっている土・日曜や夜間でも通報できる。
同部は市のホームページに特設サイトを設け、運用報告や事例を紹介するとともに、「広く知ってもらい、多くの情報を寄せてほしい」と呼び掛けている。