商店街の路上で若者らが突然踊りだしたり、コーヒーショップが登場したり-。川崎駅東口の銀柳街商店街(川崎市川崎区)で12日、ストリート・パフォーマンスなどでにぎわいを創出する1日限定イベント「ボックス・ツー・ザ・フューチャー」が行われ、買い物客や親子連れらが楽しんだ。
歩行者天国になっている約200メートルのメイン通りの市道に五つのブースを用意。DJブースをはじめ、自転車シミュレーターで自転車の安全教育を学ぶコーナー、参加者が自分でドリップしてコーヒーを楽しむショップなどが並んだ。
駅東口では一昨年のさいか屋閉店をはじめ経済の地盤沈下が指摘されている。危機感を抱いた川崎駅広域商店街連合会が今年1月、街づくりについて市に要望。これを受けて市が開いた試行イベントだ。
市担当者は「道路でイベントをしたり椅子を並べたりするには、占有許可や使用許可が必要。来場者へのアンケートで好評なら許可について弾力的な運用を検討したい」と話し、オープンカフェなどの社会実験も検討していく考えだ。
特設のベンチで休んでいた同区在住の主婦(59)は「にぎやかでとてもいい試み。せっかく歩行者天国になっているのだし、オープンカフェのようなものを、週末などにやってもらえると便利でいい」と話していた。