
川崎市産業振興財団は6日、「かわさき産学官ネットワーク交流会」を川崎駅西口の市産業振興会館で開き、中小企業や大学の関係者ら約50人が参加した。市内企業と連携している芝浦工業大学の新津善弘教授が、最新のネットワークサービス提供技術の研究について報告した。
新津教授はまず、インターネット通販などで用いられている「見えないロボット」と呼ばれる技術、コンテキストアウェアについて説明。商品購入履歴や、同じ商品を買った人たちの情報、気温、天候など顧客の「状況について判断」し、お薦めの商品などを提示するもの。
視覚障害者が駅ホームで転落したり、“歩きスマホ”をしている人と衝突したりするケースが増えていることから、センサーのついた電子白杖(はくじょう)を試作し、段差や障害物などを検知する歩行支援システムの研究についても説明。「今後、IoT(モノのインターネット)とAI(人工知能)を活用する技術として発展が期待される」と強調していた。