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ぷち らぱん(横浜・戸塚)
思い立ったらパン日和〈171〉 街の人々と「つながる」工夫で22年

話題 | 神奈川新聞 | 2017年2月26日(日) 14:05

 開業して22年、戸塚駅から5分とはいえ、駅ビルや大きな複合施設が多数立ち並ぶなかで、小さな個人のパン店がここまで長く生き残るのは、ずいぶん工夫や努力が必要だったのではないかと思う。


クリームホーン(カスタードクリーム)200円。チョコクリーム、イチゴクリームほか季節限定が登場することも
クリームホーン(カスタードクリーム)200円。チョコクリーム、イチゴクリームほか季節限定が登場することも

 「開店当初、駅から5分はウリだったんだけどね。駅や周辺の大きな複合施設で全ての買い物ができるようになると、5分歩くのも面倒と思われる時代なんですよね」と店主の青木陽さん。

 できるだけ国産小麦を使い、調理パンの具も手作りを心がけるなど、安全でおいしいものを作っていても食べてもらわなければ良さは伝わらない。そこで東口のマルイで毎月1週間出店をするなど、営業努力も欠かさない。10年ほど前には忙しい仕事の合間をぬって、東口商店会も立ち上げた。現在はその会長を務め、年に5、6回はイベントを開催。地域の祭りに参加しておみこしを担いだり、横浜FC戸塚区民デーに出店したり。地域でいろいろな団体と積極的にコラボし、とにかく街と人をつなげる地域活動にも力を注いでいる。

 「街を歩いていると、いろんな人から声を掛けられるし、店におじいちゃんを連れてきた小学生がどんなパン屋かを説明していたり、うちのテーマソングに合わせて踊っていたり…」。そう、この店では、戸塚密着型シンガーソングライターkaho*さんに作ってもらったというオリジナルソングも流れているのだ。「戸塚は完全にベッドタウンだから、ただ住んでいる、だけになってしまったら寂しいよね。楽しいこと、ユニークなことなど話題性のあることを仕掛けて地元愛を広げていかなくちゃ」


右・菜の花サンド330円から時計回りに、季節限定桜あんぱん160円、ガチカリー200円、タマゴサンド210円
右・菜の花サンド330円から時計回りに、季節限定桜あんぱん160円、ガチカリー200円、タマゴサンド210円

 さて、パンの話だが、まず住民投票で選ばれた「とつかブランド」認定のクリームホーンは必食。相模原のこだわりタマゴ、長寿卵を使い、濃厚な黄身に負けないようバターをたっぷり。そこにオレンジリキュールを入れて爽やかさをプラス。バニラビーンズも入るフランスの本格的なレシピのカスタードクリームは確かに投票1位になるおいしさだ。またサンドイッチなど調理パンの素材は地元の青果店から旬のものを。2月、3月は菜の花サンドで春を感じさせてくれる。カレーパンも地元の精肉店が「おいしいキーマカレーを作るなら」と薦めてきた牛の赤身と九州産の豚の合いびきを使っている。


フランスパン
フランスパン

 調理パン、菓子パンも充実しているが、青木さんが一番得意とするのは、フランスパン。乳酸発酵させるなど製法はもちろんこだわりのフランス産の石窯オーブンで、皮の繊細なパリパリ感、中はほどよくしっとりのバランスで焼き上げている。

=藤田実子(ふじた・みこ)、フードジャーナリスト
掲載=2017年1月29日、神奈川新聞


ぷち・らぱん店舗
ぷち・らぱん店舗

PETIT LAPIN
横浜市戸塚区吉田町144
電話045(866)0310
営8:00~19:00、日曜休み
JR戸塚駅東口から徒歩5分、YMCA向かい
ホームページあり

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