外国人がモニターとなって県内の観光資源を発掘する出前セミナーが17日、三浦市内で行われた。県内や都内に住む留学生や会社経営者ら外国人4人が桜の名所やマグロの冷凍庫などを訪れ、三浦の魅力を体感した。
4人の国籍はインドネシア、アメリカ、ベトナムの3カ国。京急線三浦海岸駅から三崎口駅への線路沿いなどを散策し、満開となった河津桜を観賞。三崎港近くのマグロ問屋を訪れ、マイナス60度に設定された冷凍庫を見学した。地元の観光事業者らとの意見交換会では、外国人の目から見た課題などを指摘した。
市内の飲食店では、使用する食材に厳しい戒律のあるイスラム教徒(ムスリム)でも食べられる料理を提供。ムスリムのインドネシア人2人も和室で魚や野菜の天ぷらといった日本食を堪能した=写真。
日本に5年住むインドネシア人の留学生アリフ・ブディマンさん(24)は「ハラルに対応した飲食店が県内でも増えるといい」と話していた。
セミナーは訪日外国人客(インバウンド)需要を取り込もうと、昨年6月に設立された県観光魅力創造協議会の事業の一環。