川崎市内の市民団体について知ってもらおうと、専修大生が10団体のホームページ(HP)や動画、ちらしを作成した。7年間で約70団体のPRに携わり、特に動画は県内の映像祭で優秀賞や最優秀賞を受賞するなど質が高い。依頼した市民団体からは「事業の説明がしやすくなった」「思った以上の出来栄え」とすこぶる好評だ。
HPなどを作成しているのは、同大ネットワーク情報学部の2年生。毎年、かわさき市民活動センターから市民団体を紹介され、授業の一環で取り組んでいる。本年度は41人の学生が、障害者を含むダンス愛好団体や、老人ホームなどで手品などを披露している団体などの広報を手掛けた。
学生らは4~5人でチームを組み、8月から取材やロケ、代表者のインタビューなどを重ね、ロゴマークやイメージキャラクターなどを作成。「少しでも手助けになればと、持てる知識や技術を総動員して作った」と2年の新妻航介さん(20)は振り返る。
殺処分を減らすために犬猫の譲渡会や不妊去勢手術を行っている団体「犬と猫と人間のよりよい地域づくりプロジェクト」の動画を作成した2年の水野咲良さん(20)は「シリアスな内容だが、ボランティアを集めたいという目的なので暗くならないようアニメーションを使うなど工夫した」と説明する。
「ホームページの動画をトップ画面に置いてほしい」「更新をしやすくしてほしい」といった団体の要望を聞いて改良し、HPの更新マニュアルも作った。
古着などを病児保育団体に寄付している「小杉ママのチャリティーリユース」の岩田夕蘭代表は「ほぼ丸投げでお願いしたが、(ロゴマークやチラシなど)すべて気に入った。長く活動を続けて(学生たちに)恩返ししたい」と感謝していた。