子どもたちが円滑に小学校生活に入れるよう小学校と幼稚園、保育園が連携する「幼保小連携」について理解を深める研修会が19日、相模原市中央区富士見の「あじさい会館」で開かれた。市と市教育委員会の主催で、初めての取り組み。幼保小それぞれの教職員ら約180人が参加した。
近年、学校現場では子どもたちが小学校入学後の環境に適応できない「小1プロブレム」が問題化。市や市教委は、幼稚園や保育園と小学校で子どもたちの小学校生活が円滑にスタートできるよう研究を進めている。
研修会では、秋田喜代美東京大学大学院教授が講演し、幼児期の教育の重要性について説明。子どもたちが協調性や自己抑制する経験を重ねることで、家庭学習に向かう姿勢が強くなるという。
また市立南大野小学校(同市南区上鶴間)と周辺の幼稚園、保育園の連携事例について報告。小学校の教員が連携する保育園で保育体験をしたことや、幼稚園教諭や保育士と連携に必要な課題を話し合うなどの取り組みが紹介された。