半世紀を超す歴史がある「日・朝親善サッカー横浜大会」が20日、横浜市神奈川区の三ツ沢陸上競技場などで開かれ、日本人と在日朝鮮人選手らがスポーツで交流を深めた。横浜サッカー協会(内田渉会長)と在日本朝鮮人神奈川県体育協会(崔哲会長)の主催。
同大会は1962年、「陰の日本一」と呼ばれた在日朝鮮蹴球団(99年解散)と横浜のサッカーチームの対戦を機に始まり55回目。今年は中学生から社会人までが計4試合を戦った。
高校生は、横浜市立東高校と神奈川朝鮮高級学校が対戦。神奈川朝鮮が先制点を挙げ、後半にはリードを4点に広げた。東は1点を返し、神奈川朝鮮が4-1で勝った。
神奈川朝鮮の主将(17)は「東はボールを支配しゴールに迫る手ごわさがあったが、カウンター攻撃で勝利をつかめた」。東の主将(17)は「神奈川朝鮮の精神力の強さや仲間とのコミュニケーション力の高さを見習いたい。スポーツを通して相互理解を深めたい」と話した。
大会では、横浜市社会人選抜と在日朝鮮蹴球団をルーツに持つFCコリアの試合なども行われた。