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南武線90周年で演劇 来春へ出演者ら募集

話題 | 神奈川新聞 | 2016年8月20日(土) 13:23

秋元喜四郎(左)と浅野総一郎
秋元喜四郎(左)と浅野総一郎

 川崎の歴史や人物をテーマに公募市民や劇団メンバーらがつくり上げる「川崎郷土・市民劇」の第6弾が来年5月に上演される。今回の演目は来年3月に開通90周年を迎える川崎の大動脈「南武線誕生物語」。実行委員会は出演者とボランティアスタッフを募集している。

 市民劇は文化・演劇関係者でつくる実行委員会が主催。川崎にゆかりのある歴史上の人物を取り上げ市民文化の向上を図る目的で市制80周年の2005年に始まった。

 昨年の第5弾に続く今回はJR南武線の誕生に至る人間ドラマに光を当てる。劇作家の小川信夫さんの台本で、南武線生みの親である地元の名士秋元喜四郎と、「京浜工業地帯の父」である実業家の浅野総一郎という2人の夢と葛藤を描く。

 秋元は氾濫を繰り返していた多摩川の築堤を求めて立ち上がった村民600人の「アミガサ事件」のリーダーとしても知られる。

 南武線は多摩川の砂利輸送を目的に「南部鉄道」として1927(昭和2)年に開通した。免許を出願した発起人の中心で奔走した人物が秋元だった。ただ建設工事中に資金難に陥り、秋元に代わって経営権を握ったのが浅野総一郎だった。

 実行委事務局長で制作担当の関昭三さんは「村民のためにアミガサ事件で立ち上がった村会議員と、財閥を率いた実業家という全く違う2人の男が同じ夢を持ち、大事業を進めた物語。市民に親しまれている南武線のあまり知られてない歴史に光を当てた舞台となる予定です」と話している。

 募集する出演者は15歳以上の男女で35人程度。ボランティア・スタッフは宣伝・広報、衣装・小道具の製作、公演日の受付など18歳以上の15人程度。締め切りは9月16日必着。問い合わせは、同実行委員会電話044(222)8821。

 
 

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