
女性の人権や社会参画を考える学習会が18日、横須賀市本町の産業交流プラザで開かれた。フィリピンで市民運動に携わっている弁護士、コラソン・ファブロスさんが講師として招かれ、市内外から約20人が参加した。市民団体「『幸せ度No.1のよこすか』をみんなでつくる会」の主催。
フィリピンは2015年、スイスの経済研究機関の世界経済フォーラム(WEF)が発表している「男女格差指数」で145カ国中7位にランクインし、アジア諸国では1位となった。日本は101位だった。
ファブロスさんは、フィリピンがこれまでコラソン・アキノ氏ら2人の女性大統領を輩出している歴史などを踏まえ、「平等を求めて努力し続けた女性たちの長い戦いを反映している」と強調した。
ただ、今でも貧困家庭では男性を優先して教育を受けさせていることや、企業では管理職の女性が少ない現状を挙げて、ランキング結果には「疑問が残る」と指摘。「良い状況にいる女性が、つらい状況にいる女性を、同じ女性という“姉妹”として助け合う必要がある」と訴えた。
ファブロスさんは今月、広島などで開かれた原水禁世界大会に参加するため来日した。