大和駅近くの再開発で現在は仮殿に移っている大和天満宮(山本孝司宮司)の新社殿が、移転先となる整備中の大和市の文化創造拠点内(同市大和南)にひと足早く完成。5日夜、ご神体を新社殿に入れる遷座祭が行われる。
同天満宮は終戦直後、厚木基地内の神社から社を譲り受けて始まったとされる。学問の神様・菅原道真を祭って市民に親しまれてきたが、文化創造拠点としてホールや図書館などが入居する地権者組合の再開発ビルの建設に当たり、2014年1月に撤去された。
ビルが11月3日にオープンするのを前に、2階デッキ部分に同天満宮の社殿や鳥居が完成。遷座祭は5日午後8時から、約50メートル離れた自治会館の仮殿に安置されているご神体を、氏子らが白い布で覆って新社殿に移す神事が行われる。
氏子総代会の山崎貞夫会長(82)は「再建は感無量の喜び。近代建築の空間にあって社殿がマッチしている。文化創造拠点の利用者にも立ち寄ってほしい」と話している。