横浜市消防局は2016年上半期の火災・救急概況をまとめた。火災件数は387件で前年同期比18件減となり、過去10年間で最も少なかった。死者は13人で3人減。半数以上の7人が65歳以上だった。
市消防局によると、住宅火災は156件で11件減った。住宅火災の出火原因は「こんろ」が最多で44件(28・2%)、「たばこ」27件(17・3%)、「ストーブ」12件(7・7%)の順。
死亡した13人は全員住宅火災が原因によるもので、10人の自宅には住宅用火災警報器が未設置だった。
消防局によると、火災警報器の設置率は82・4%(3月現在)。担当者は「火災警報器やセンサー付きコンロが普及してきたため、火災の件数は減少している。引き続き啓発に努める」と話している。
一方、救急出動件数は9万227件。前年同期比で2910件増え、過去最多を更新した。1日当たりの平均出動件数は496件で、2分54秒に1回の頻度で出動した計算になる。救急搬送人員は7万8549人で65歳以上が過半数だった。