
川崎市内の中小製造業が生み出した製品・技術をアピールする「川崎ものづくりブランド」に肌測定器や部品供給装置など新たに9件が認定された。市と川崎商工会議所などでつくる同推進協議会(会長・山田長満同商議所会頭)は、「今回はものづくりを支える基盤技術が多く、川崎の中小企業の高い技術を示すものばかり」としている。
肌の水分と油分を測る「ナチュラルセンサー」は、検査システム開発・製造の日本システム研究所(中原区)が開発した。肌の「うるおい」(水分量)や「てかり」(皮脂量)を電気伝導度や光の屈折率で測定し、利用者は肌の状態を数値で知ることができる。
デパートの化粧品売り場などで使われているが、これまではセンサーを肌に当てる際の力加減が難しかった。同社は「誰でも正確に測定できるように」と改良し、肌に正しく接触すると自動的に測定が始まるようになった。松下幸夫社長は「化粧品販売やエステなど美容目的だけではなく、ドラッグストアで健康管理のアドバイスなどにも使える」と話す。

ほかに認定されたのは、オーダーメードの自動組立機・検査装置などを開発・製造しているマイス(高津区)の自動車生産ライン用パーツカウンター。ボルトやナットを必要数に応じてタイミング良く生産ラインに自動供給する。市の知的財産交流事業で、日産自動車の特許を応用して生まれた。
同ブランドは、2004年度にスタートし、今回の9件を含めて計79件が認定されている。認定盾・証の贈呈式は7月に行われる。その他の新たに認定された製品・技術は次の通り。