戦国時代に小田原北条氏が構築したと推定される「毒(どく)榎(え)平(だいら)北堀」の一部が、小田原市城山の城山陸上競技場内で初めて発見された。市は23日に見学会を開催する。
市文化財課によると、発見されたのは毒榎平北堀の西側のり面と底面で、深さ9メートル、幅13メートル以上(推定22メートル)と大規模なもの。三の丸に相当する毒榎平(現・城山公園周辺)を守る目的で構築され、堀の北側(現・城山陸上競技場)にある御前曲輪(ごぜんくるわ)との境界にもなっている。競技場の改修工事に伴う埋蔵文化財発掘調査で見つかった。遺物は出土しなかったという。
見学会では、調査担当者が毒榎平北堀について説明する。午前9時から正午までで予約不要。小雨決行。競技場の駐車場は利用できない。