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「お金」学ぶ夏休み 神奈川県内各地で小学生向け教室開催へ

話題 | 神奈川新聞 | 2016年7月13日(水) 02:00

 アベノミクスや英国の欧州連合(EU)離脱問題の余波がニュースとなり、日常生活にも影響する金融動向。日々の暮らしに不可欠だが、家庭や学校で教えるにはハードルが高いと思われがちな「お金」について、夏休み期間中の小学生向けに金融教室が県内各地で開かれる。講師は金融機関。投資が身近になる中、ゲームを取り入れたり、普段は見ることのできない店内を見学できたりと趣向を凝らし、子どもの興味を喚起する。

 かながわ信用金庫(横須賀市)は8月5日、同市などの事業に協力し、教室を開催。親子で1年分の架空のお小遣い帳を付けながらお金の使い方を学ぶ。

 毎月、お小遣いを受け取り、買い物や外出などのイベントで支出する設定。例えば4月は進級してお祝い金を受け取る一方、服を新調。8月には旅行を企画し、宿泊先や交通機関を選択。5月からは積み立てを始め、12月に満期を迎えて利子がもらえるなど、実社会を強く意識した内容だ。担当者は「考えながら責任を持って使うことの大切さを学んでほしい」と話す。

 SMBC日興証券(東京都)も子ども心をくすぐる教材を使う。「アセットモンスター」と名付けたカードゲームをNPO法人と共同制作。「インフレ」「量的緩和」など、さまざまな経済現象や政策が記されたカードを引き、ゲーム前に配られた株式や国債といった模擬の金融資産の最終的な価値を競う。

 「貯蓄から投資へ」の動きが進む中、今春から未成年者向けの少額投資非課税制度「ジュニアNISA」が本格的にスタートした。教室は子どもたちに経済や投資の理解を深めてもらうのが狙いだ。「専門用語を覚えるだけでなく、経済や金融がどう動くと資産が騰落するかを体感できるのがポイント」と担当者。全国の各支店単位で開催し、県内は8月中に横浜や小田原など5市8店舗で開く。

 日銀横浜支店(横浜市中区)は8月9、10日、恒例の親子見学会を開く。インフレやデフレの仕組み、日銀の役割などを説明。持参したお札を観察して偽造防止技術を学習するほか、クイズなども行われる。また、1億円が1万円札で約10キロの重さになることを模擬のお札を抱えて体験することもできる。

 普段は見ることのできない日銀内に入れると保護者からの人気も高く、同支店は「金融に関心を持ち、親子で話すきっかけにしてもらえれば」としている。

 このほか、同市内に拠点を置く金融機関は市教育委員会主催の小中学生向けイベントで教室を開催。横浜銀行(同市西区)や神奈川銀行(同市中区)、横浜信用金庫(同市中区)のほか、日銀横浜支店やSMBC日興証券も参加する。

 問い合わせは、横須賀市政策推進課電話046(822)9284、SMBC日興証券電話0120(550250)、日銀横浜支店総務課電話045(661)8111。

 
 

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