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地元産木材使い待合室 JR小田原駅、伊豆クレイル専用

話題 | 神奈川新聞 | 2016年7月13日(水) 02:00

小田原産木材を活用して完成した伊豆クレイル専用待合室=JR小田原駅構内
小田原産木材を活用して完成した伊豆クレイル専用待合室=JR小田原駅構内

 JR東日本が16日から小田原-伊豆急下田間で運行を開始するリゾート列車「伊豆クレイル」の専用待合室が、始発駅のJR小田原駅構内に完成した。地元事業者らが協力し、内外装の装飾などに小田原産の木材を使用。乗客は木の香りに包まれながら、乗車までの時間をくつろぐことができる。

 専用待合室(約45平方メートル)は、同駅構内のコンコースのデッドスペースを活用。小田原市の森林・林業再生の取り組みをPRするため、JR東日本と市が連携し、壁やテーブルなどに小田原産のスギやヒノキ、サワラを使用した。

 デザインを担当したのは、都内に事務所を構える「ヨウデザイン」の伊藤陽子代表。伊豆クレイルが女性をターゲットにしていることから、「軽やかさ」をテーマに、節のない木材を選び、ヒノキの白さを生かし、細いフレームを多用した。

 このデザインを基に、小田原地区木材業協同組合が地元産木材を提供し、小田原大工職組合が一部を施工。市内に工場を持つ「ラ・ルース」がテーブルや1人掛けのソファ、パンフレットラックなどを製作した。待合室の窓からは小田原城天守閣(同市城内)が見え、ラックの上には小田原提灯(ちょうちん)や箱根寄木細工など地域の名産品も展示される。

 11日夕に関係者らを招いて行われた内覧会で、JR東日本横浜支社の竹澤康行・営業部長は「すてきなラウンジでお客さまをお出迎えできる喜びを感じる」とあいさつ。小田原市の加藤憲一市長も「小田原駅の施設を木質化するのは念願で、大きな一歩を踏み出せた」と喜んだ。

 伊豆クレイルは土曜・休日を中心に、1日1往復運行。専用待合室は、運行日の午前10時半から、列車が小田原駅を出発する10分前の午前11時半まで、乗客のみが利用できる。JR東日本は16日午前11時から、小田原駅で伊豆クレイルの出発セレモニーを行う。

 
 

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