大山街道の歴史ある商家の担い手から地域の歴史を学ぶ講座「日本酒の話あれこれ」が1日、川崎市高津区溝口の岩崎酒店で開かれた。老舗店主が語る歴史や酒の蘊蓄(うんちく)に15人の参加者が耳を傾けた。市大山街道ふるさと館が主催するまちのマイスター講座の一環。
講師は、明治時代中期創業の岩崎酒店店主岩崎真也さん(42)。にごり酒や清酒を造り、戦時中の統制により酒類販売に転換した歴史を紹介した。日本酒の製造工程や選び方を解説した岩崎さんは「蔵元の地元で消費されている風土に合ったものを選んでほしい」と語った。
参加者は5種類の日本酒を試飲。高津区から参加した河原健司さん(74)は「同じ趣味の人たちと健康な飲み方を学ぶことができた」と満足そうだった。
次回のマイスター講座は5月、米をテーマに開かれる予定。問い合わせは、同ふるさと館電話044(813)4705。