
平塚市浅間町の平塚八幡宮(宅野順彦宮司)で25日から始まる夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)を前に、「茅(ち)の輪くぐり」が24日行われ、園児らが無病息災や家内安全を願った。
約1300年前から伝わる神事で、正月から半年間の罪やけがれをはらい、残り半年の無事を祈念するとされる。本殿前に設置された直径3・5メートルの茅の輪は、相模川の河川敷など近隣で刈り取られたカヤを使い、氏子30人や神職らが編み上げた。
この日は、境内にある「つるみね幼稚園」の園児や父母ら約160人が参加。肩衣姿の園児らは、父母らに手を引かれながら輪をくぐり抜けた。同園の鷲尾紀行園長(74)は「伝統文化に触れることに価値がある。神事に参加することで教室内でもけじめがつけられるようになる」と話していた。
茅の輪は8月6日まで設置されている。