小田原市の歴史的建造物をアート作品で飾り、保存・活用方法を考えるイベント「おだわら城町アートプロジェクト」が2月中旬、同市内3カ所で開催される。歴史と文化の融合でまちの魅力を再発見する。
1軒目は格子が特徴的な昭和初期の「旧瀬戸たばこ店」(本町)。11、12日と16~19日に横浜の美術作家・藤井健司さんの水墨作品6点を展示する。市内で雑貨や布小物、手作りはんこなどを製作するクラフトショップの作家たちによる作品の展示販売も行う。
2軒目は明治の元勲・山県有朋の側近だった貴族院議員松本剛吉の別邸で、昨年から一般公開されている「旧松本剛吉別邸」(南町)の茶室と庭の一部。18、19日に母屋と二つの釜がある茶室「雨香亭」を大磯の現代美術家・朝比奈賢さんがアート作品でコーディネートし、無料公開する。
3軒目は歴史的建物を活用している「小田原宿なりわい交流館」(本町)で18日、造形家の三ツ山一志さんが、子どもたちに帽子づくりを指導するワークショップを開催する。
問い合わせは、市文化政策課電話0465(33)1709。