
中世の武家・三浦一族をしのぶ「道寸祭り」が29日、三浦市三崎町小網代の荒井浜海岸で開かれた。馬上から豪快に的を射抜く笠懸(かさがけ)が披露され、約4千人の観客を魅了した。今年は最後の当主三浦道寸の没後500年とされる。供養祭や横須賀開国甲冑(かっちゅう)隊の行進も行われた。
笠懸は流鏑馬(やぶさめ)、犬追物(いぬおうもの)と並ぶ三大古弓馬術の一つで、三浦一族のお家芸として伝えられている。
武田流一門の射手が装束姿で登場し、弓なりの砂浜を馬に乗って走りながら妙技を披露。約3メートル離れた的を目がけて矢を放ち、的中すると歓声が上がった。
弓道経験があるという観客(24)=横須賀市在住=は「的に当てるだけでも難しいのに、馬に乗りながらとなると熟練していないとできない」と感心していた。