三浦市内の観光資源を素材にしたツアー考案を学ぶため、東京観光専門学校(東京都新宿区)の旅行学科の学生が、25日から市内で宿泊研修を始めた。1泊2日の日程で野菜の収穫や観光スポット巡りを通じて地域の魅力を体感。学生らしい発想を盛り込んだツアーの発案を目指す。
同専門学校は2012年から新入生研修などを三浦で実施。今回の研修には1年生91人が参加している。
一行は観光農園「イイジマ農園」(同市南下浦町金田)を訪ね、トウモロコシの種まきやキャベツの収穫を体験。同農園代表、飯嶋聡さん(60)の「堆肥はノーベル医学生理学賞を受賞した大村智さんの研究にも結びついた。修学旅行の企画では、そうしたことも伝えてほしい」との話に耳を傾けた。
仏旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星を獲得した城ケ島も視察。みうら観光ボランティアガイド協会のメンバーの案内でハイキングコースを歩き、城ケ島灯台や馬の背洞門について説明を受けた。
中国西安市出身の李鹿さん(29)=熊谷市在住=は「三浦は自然がたくさんあってきれい。サイクリングをツアーに盛り込みたい」と話していた。
26日には、乗車券や食事券をセットにした京浜急行電鉄の「みさきまぐろきっぷ」を利用したグループ行動や、マグロの解体ショーを見学した後、市内で研修成果の中間発表を行う。
学生は今後、外国人観光客や修学旅行生向けのツアー考案に挑む。6月中旬に選考会が行われ、優秀賞に選ばれた2グループが下旬に三浦市内で発表する予定。