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音と映像、楽しみながら健康づくり 横浜市大×電通

話題 | 神奈川新聞 | 2016年5月12日(木) 02:00

世界50カ国の天気や気温を投影し、効果音なども流して階段利用を促す「健康階段」。右下は表示例(横浜市大提供)
世界50カ国の天気や気温を投影し、効果音なども流して階段利用を促す「健康階段」。右下は表示例(横浜市大提供)

 若手アーティストと連携し、最新の映像技術を駆使して健康づくりをサポートしようと、横浜市立大学と広告代理店の電通による「広告医学プロジェクト2016」が本格始動する。広告医学を提唱する同大大学院医学研究科の武部貴則准教授は「楽しみながら健康づくりができる仕掛けを広げていきたい」と話している。

 プロジェクトは、アートやデザインなどの広告的視点を医学的なコミュニケーション手法に取り入れることで、自然に健康的な行動をするよう促し、健康寿命の延伸を目指す試み。武部准教授と電通が2011年から取り組んでいる。

 本年度、横浜市金沢区の同大金沢八景キャンパスなどで展開するのは、視覚などに訴えて上りたいと思わせる「健康階段」、ロールプレーイングで歩行を促す「演劇クエスト」、病院内の壁にアニメーションを映し出す「Cheerful Wall」の三つ。

 健康階段は、階段の踊り場の壁に世界50カ国の天気や気温を無作為に投影。それと連動し、「バシャバシャ」「ザッザッ」といった水たまりや砂漠などを歩く足音を流すことで、室内にこもりがちな人に階段利用を促す。

 演劇クエストは、さまざまなシナリオに沿って行動することで、ロールプレーイングゲームを楽しみながらの運動につながる仕掛け。病院が舞台の患者用試作品は完成している。制作に携わった批評家の藤原ちからさんは「リハビリなどの促進が期待できる」と話している。

 Cheerful Wallは、診察待ちの子どもを笑顔にさせることで、待ち時間や処置時の負担軽減を図るのが狙い。5月中旬から同大付属病院小児科の待合室の壁に、アーティスト曽谷朝絵さんのアニメーション作品「宙(そら)」を投影する。

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