京浜急行電鉄が京急川崎駅に整備していた「京急川崎駅前ビル」が、27日にオープンする。ショッピングセンター「ウィング川崎」、宿泊施設「京急EXイン」、認可保育所「京急キッズランド」などが入った12階建ての複合ビル。26日に報道関係者向け内覧会が開かれ、明るくモダンな雰囲気の内装で彩られた「新たな川崎エリアの玄関口」がお披露目された。
ウィング川崎(1~4階)には、北海道産リンゴを使った焼きたてアップルパイ店「リンゴ」をはじめ、京急百貨店が20~30代のキャリア女性をターゲットに展開する化粧品・雑貨店「ボーテ・ガール」など県内初出店5店を含む25店舗が並ぶ。3階のカフェなどからは京急線の「赤い電車」を間近に見られ、鉄道ファンたちの人気を呼びそうだ。
ウィングは5館目で売り場面積約2500平方メートル。「駅利用者や川崎を訪れる人たちを中心にワンランク上の品を値ごろ感のある価格で提供する店ぞろえ」とし、初年度の売り上げ目標は25億~30億円という。
EXイン(3~12階)は175室(うちシングル173室、ユニバーサルツイン2室)。シングル(12・5平方メートル)はすべてセミダブルベッドを使い2人でも利用可。内装は落ち着いた雰囲気で、テレビはすべて壁掛けとしスペースにゆとりを持たせた。1室1万3千円からで、主にビジネスマンの利用を見込んでいる。
保育所(5階)は6月1日に開所予定で、キッズランドとしては7カ所目。駐輪場も整備し、地域の利便性向上も目指している。