
幕末の江戸湾沿岸防備のため現在の横須賀市大津地区に築かれた「大津陣屋」の海防絵図などを紹介する特別展示会が21日、大津コミュニティセンターで始まった。入場無料で5月10日まで。
陣屋は1843(天保14)年に川越藩が築造。展示している3枚の絵図はペリー来航直後の55(安政2)年に描かれたもので、防備を引き継いだ熊本藩の大砲指南役の子孫宅で10年ほど前に見つかった。陣屋の見取り図や猿島砲台の位置などが記されている。
企画した地元の町おこしグループ「横須賀Cアカデミー」の杉本幸三代表は「陣屋の詳細なつくりや(支陣の)観音崎陣屋の位置など、当時の軍事機密がうかがえる貴重な資料。多くの市民に見てほしい」と来場を呼び掛けている。
午前10時~午後4時。会場には、同アカデミー会員が手掛けた陣屋の復元模型なども並ぶ。問い合わせは、大津観光協会事務局電話046(836)3531。