
10日に創立50周年を迎えた座間市立西中学校(同市座間2丁目)が、5月4、5の両日に相模川河川敷で開かれる大凧(おおだこ)まつりで、記念の2間凧を揚げる。生徒が一から手作りし、母校が輝き続けられるよう凧には「西輝(せいき)」の文字を揮毫(きごう)した。
凧は3・6メートル四方で、2月に竹の骨組みから始めた。江戸時代から続くとされる市伝統の大凧の保存会に習い、揚がり具合を調整する糸目の取り付けまで、全ての工程を生徒自ら手掛けている。
文字は、生徒の公募で集まった三つの案を卒業生や地域住民が選考して決めた。和紙は、校内で育てた市の花・ヒマワリから作った特注だ。
16日に美術部員らが市立座間小学校の体育館に集まり、「西」を太陽を表す赤色で、「輝」を大地を表す緑色でそれぞれ書き入れた。大凧の文字を書いて20年以上という小俣博副市長も手伝った。
西中は、10月の記念式典を中心にさまざまな周年事業を計画しており、凧制作もその一つ。2年生の生徒(13)は「凧がうまく舞い上がるよう、あとは好天を祈るのみです」と話した。