日本三薬師の一つ、伊勢原市日向の日向薬師で15日、春季例大祭が開催され、「かながわのまつり50選」に選ばれている神木(しぎ)のぼりなどが行われた。
神木のぼりは日向薬師で修行する山伏が峰入りする前後に行う儀式。地面に立てられた約5メートルのシイの木に登り、行の満願成就と参拝者の安穏平和を祈る。
午後1時すぎ、ほら貝を吹きながら山伏姿の修験者らが登場。場を清め払った後、1人の修験者がシイの木の上で祈願文を読み上げ、新緑輝く山中に声が響き渡った。その後、火渡りが行われ、修験者の後に観客が続き、無病息災を祈念した。