
子育てや介護をしながら仕事ができる環境づくりを目指し、平塚市の落合克宏市長と幹部職員計23人が15日、部下の育児休業などの取得などを促す「イクボス」宣言を行った。県内市町村では初で、今後は市内企業にも広げていく。
イクボスとは、部下のワーク・ライフ・バランスを考えてキャリアと人生を応援し、自らも仕事と私生活を楽しめる上司を指す。今回の宣言には全部署の部長級以上が参加した。
落合市長は「市内の企業や団体でもイクボスが増えるように働きかけ、選ばれ、住み続けるまちの実現に向けて全力で取り組む」と宣言。幹部職員も「業務の見直しを進めて効率化を図り、時間外勤務の縮減に取り組む」などを“公約”に掲げた。
市によると、2014年度に配偶者が出産した男性職員96人のうち、育児休業を取得したのはわずか1人。15年度も2人にとどまっており、イクボスへの道のりは険しいといえそうだ。