絵本を載せたキャラバンカーで各地を回る「全国訪問おはなし隊」が11日、県内で始まった。神奈川には9回目の訪問。初回となった横浜市港北区のしんよしだ保育園(白石玲子園長)では園児104人が読書や読み聞かせを楽しんだ。今月末まで、県内40カ所の保育園や幼稚園、小学校などを訪問する。
キャラバンカーはしんよしだ保育園のグラウンドに停車。車内に並ぶ550冊以上から「おむすびころりん」「ぼくのくれよん」など、気に入った絵本を選んだ園児は、夢中になってページをめくっていた。
園舎ではおはなし隊の岩田恵美子隊長と、地域ボランティアの会社員埴原(はにはら)奈穂さんが絵本3、4冊を読み聞かせた。紙芝居「ももたろう」では拍子木を打ち合わせて開始を知らせる演出もあり、園児は大喜び。物語が終わると、「続きは?」「面白かった」といった声が上がり、拍手がわいた。
おはなし隊は、子どもたちが本を読む機会を増やして想像力を育み、活字を好む大人になってほしいと、講談社が1999年に始めた。