
江戸時代から相模原市南区の新磯地区で続く伝統行事「相模の大凧(だこ)まつり」に向け、今年の題字「福風」を書き込む作業が3日、同区新戸の相模の大凧センターで行われた。地元の保存会メンバー約40人が力を合わせ、まつりへの思いを込めて文字を完成させた。
作業に取り組んだのは、同地区にある大凧保存会の一つ、新戸大凧保存会(川崎滋会長)。地区内の四つの保存会の中で、最も大きな約14・5メートル四方の8間大凧を揚げる。
この日は、センター1階の床一面につなぎ合わせた和紙を広げ、メンバーが手分けして作業。「福」の字を右上、「風」の字は左下に配置し、約4時間かけて「福」は太陽の赤色、「風」は大地を表す緑色で塗り上げた。
同会は「子どもの健やかな成長や、地域に元気が出るよう思いを込めた。本番では良い天気で風が吹き、空高く揚がるよう願っている」としている。
まつりは5月4、5の両日、同地区の相模川河川敷で開催される。