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「足柄ロケット」北の大地へ 障害者支援施設が完全受注

話題 | 神奈川新聞 | 2016年4月3日(日) 14:44

モデルロケット1万キットの発注を受け、袋詰めに集中するコスモス学園の利用者 =南足柄市中沼
モデルロケット1万キットの発注を受け、袋詰めに集中するコスモス学園の利用者 =南足柄市中沼

 「足柄ロケット」北の大地へ-。南足柄市と松田町に拠点を持つ障害者支援施設「コスモス学園」が、北海道の企業から受注した組み立て式モデルロケット1万キットを約3週間で納品した。2014年に部品受注で始まった業務だが、高品質で信頼を重ね、3年目の今年は完全受注につなげた。同学園関係者は「(施設利用者は)こんなに役に立てるんだということを、さらに広げていきたい」と期待を寄せている。

 受注したモデルロケットは全長35センチほどで、先端部と胴体部、尾翼部を組み立てて完成させる。点火すると約50メートル打ち上がり、パラシュートで降りてくる。打ち上げの瞬間には時速200キロにも達する本格派で、小中学生を対象とした製作教室が開かれている。

 ロケットの先端部と尾翼部はプラスチック製で、自動車バッテリーの部品などを手掛けている同学園プラスチック事業室の得意分野。ロケット教室を開いている植松電機(北海道赤平市)の関係者に自ら申し出て、14年春からキットの一部製作を受注した。

 同社は「こちらの難しい発注にもまずは『やってみましょう』と前向きに対応してくれた」と同学園の姿勢を評価する。海外製の部品では尾翼部が曲がって真っすぐ飛ばないケースもあったが、同学園の製品は金型から丁寧に作り上げており、品質管理も申し分なかったという。

 信頼を勝ち得て、15年春には受注量を増やし、この春からは全ての部品を受注することになった。

 ロケットの先端部と尾翼部の樹脂製品を作り、品質チェックし、袋詰めに至るまでを利用者が分業。原あさみさん(23)は「子どもたちが打ち上げてくれたらうれしいので、一生懸命入れます」と、部品を入れる順番や向きを確認しながら、丁寧に袋詰めを進めていた。

 同学園の池谷公治課長は「支援員と利用者が協力して何とか成し遂げられた」と胸を張り、「得意分野を生かして(他の施設と)協力し合えば、より大きな仕事もできるはず」とさらなる可能性も強調した。

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