川崎市多摩区の川崎新田ボクシングジムから3月、2人の東洋太平洋チャンピオンが誕生した。31日には川崎市役所を訪れ、喜びを報告した。
三好喜美佳選手(32)は女子スーパーフェザー級の王座を手にし、バンタム級との2冠を達成。「6月にはもう一つの階級のタイトル戦に挑戦する。いずれは川崎から世界を目指したい」と意気込む。同ジムの新田渉世会長によると、女子での東洋太平洋3階級制覇はかつてないといい、快挙が期待される。
西田光選手(28)はミドル級の日本王座も合わせて奪取。2014年のタイトル戦で完敗した相手を3ラウンドKOで沈めた。「実感が少しずつ湧いている。ミドル級は世界的にも層が厚いが、世界のベルトを川崎に持ってきたい」と力強かった。
同ジムから2人のチャンピオンが生まれるのは初めてといい、福田紀彦市長は「地域に根ざしたジムからのとてもうれしいニュース。その努力に敬意を表したい」と話していた。